中途半端な鉄骨住宅を建てるなら木造にした方がいいよ!

ハチ

2011年12月01日 15:02

最近我が家の近くに家を建てようとしている幼なじみの話を聞きました。まだまだ漠然としていて住宅展示場をまわっていろいろ話を聞いている状態でしたが、どこの会社で建てようとしているのと聞くと、セキスイハイムと大和ハウスにとりあえずちょっと見積もりをもらってみたんだと言っていました。

ちょっと住宅オタクになっている私はすかさず、鉄骨構造がいいんだ~と聞いてしまいました。そうするとこの辺地盤も良くないし、やっぱり地震に強い方がいいよねと。鉄骨=地震に強い、やっぱりみんな何となくそう思っていますよね~

特に構造を重視するのはやっぱり男性に多いです。鉄骨住宅って何かメカチックなイメージがありますもんね~。子供の頃にプラモデルとか好きだったタイプの人は間違いなく惹かれちゃいます!

でもセキスイハイムからもらった見積もりが坪単価80万円越えだったそうです。

そうです!鉄骨住宅は木造よりも一般的に高いんです☆

まあこの坪単価80万円越えというのは太陽光発電と全館空調もついていたのでそれを除けば坪単価700000円ぐらいなのですが・・・

それでも同じレベルの木造住宅と比べると坪単価で100000円ぐらいが高くなります。


それではこの金額アップ分のメリットがどのように現れてくるか考えてみましょう!

鉄骨住宅のメリットと言えば何といっても柱と柱の間を長く取り大空間をつくれるということです!最近では木造でも同じように大空間を作る方法が生まれていますが、結局コストがかかるため鉄骨住宅と同じかそれ以上になってしまいます。

間取りが自由に取れるということは将来の改築も簡単にできます。リフォームする際は構造に関係する柱が少ないため間取りの変更がしやすいです。

では強度についてはどうでしょう?

鉄骨住宅は地震に強い!これが一般的なイメージですが実際のところはすべては構造計算ににかかっています。

本来木の柱であるところをすべて鉄骨にするならばはるかに鉄骨住宅の方が強度が高くなるのですが、鉄骨住宅のメリットを生かすためには当然空間を広く取りたいですよね。木造と同じ作りでシェルターみたいに頑丈な鉄骨住宅を作りたいというならばそれでも構いませんが、はっきり言って震度7の地震が直撃したとしても、それだけの要因では今の木造住宅は壊れません。それをさらに頑丈にしたいというならばいいのですが、私はそれは過剰な設備でもったいないと思います。

鉄骨住宅にするならば鉄骨住宅のメリットを生かした大空間の間取りにするべきです!そうでなくては意味がないのではないでしょうか?

ところがハウスメーカーにすべて任していると残念なことに2×4でもつくれそうな普通の鉄骨住宅を提案されてしまうこともあります。

一流のハウスメーカーともあろうってものがなんでこんな残念な住宅を建ててしまうのか?そんなふうに思えるものがたまにありますが、おそらくこれはハウスメーカーではなく施主側に問題があるのでしょう。

身の丈に合わず、とにかく鉄骨住宅にこだわったために予算が足りなくなってそのような住宅になっているものと考えられます。

私が考える鉄骨住宅のメリットと言えば、窓を大きく取れるということです!

2×4等では壁自体も家を支える構造体の役割を果たさないといけないので、窓の幅も高さも制限がかかってきます。一つの壁に対する窓の割合は5割程度でしょう。

一方で鉄骨住宅ならば8割ぐらい窓にすることも可能です。窓の高さも床から天井まで取ることもできますし、幅も鉄骨がない部分の壁はすべて窓にできます。

窓を大きくするということはそれだけお金がかかります!価格は3倍ぐらいは平気でします。デザインや機能が加わるとそれ以上です。

さらに窓が大きくなるとカーテンも規格外のものとなり相当な金額アップになります。

予算が厳しいと結局そう言った思い切ったものが使えずに普通の間取りになってしまうのでしょう。

でもどうせ普通の間取りなってしまうのだったら絶対鉄骨を諦めて木造にした方がいいと思います!そこで頭の転換ができない人たちが残念な鉄骨住宅を建ててしまっているのでしょう。

中途半端な鉄骨住宅を建てるなら木造にした方がいいよ!友人にもそう伝えておきました。

鉄骨住宅にこだわるならそれなりの金額をかけて覚悟を持って間取りを考えなければいけません!



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